Bar Blen blen blen 宿口豪
http://www.blenblenblen.jpお久しぶりです、Blenのゴウです。
やっと、やっとPCが修理から戻ってきました、と言っても1ヶ月前ですけど。
じゃあ、とっととブログ更新しろや、このカスが!とか言わないでください。
なんだかPCなしの生活に慣れてしまって。
もともと他人の行動が気になるスケベ根性丸出しの人間でして(残念)、今何がヤバいのか?誰がどんなことやってるの?とかスゲー気になるタイプなんだけど、PCがないとそんな情報がまったく入ってこないから、さあ大変。
趣味に走りまくってます。
以前当店のブログでは報告したのですが、市民農園の区画が今年めでたく当選したので、畑で多くの時間を過ごしています。
25平米の土地にピーマン、パプリカ、島唐辛子、ナス2種、トマト3種、ズッキーニ3種、きゅうり2種、ミニかぼちゃ2種、ゴーヤ、オクラ、とうもろこし、サツマイモ、ルッコラ、春菊、青梗菜、ほうれん草、20日大根、葉ねぎ、ビーツ、小松菜、枝豆、イタリアンパセリ、コリアンダー、バジルと育てまくり、育ちまくり。
有機無農薬でございます。
いやあ、正直かなり勉強しました。さまざまな文献に目を通し、いろんな畑を観察しましたよ。
いかんせんド素人なものですから。
いろんな人がいろんな理論を展開してます。
それを取捨選択し、現場で実践ですよ。
たとえば、トマトやナス、ピーマンなどのナス科野菜の育て方。
最初から土に施しておく肥料のことを業界用語で元肥(もとごえ)っていうのですが、僕は元肥は超少なめでスタート!
土に腐葉土や醗酵鶏糞などの有機肥料、カキガラなどの有機石灰を混ぜ込み、大きめの畝を立て、普通の人が苗を6本植えるところを、その半分、3本しか植えません。
学校の教室と一緒で多いより少ない方が何かといいんですよ。
そして植えた株からちょっと離れた深い場所に肥料(発酵鶏糞や油かす)を埋めて隠しておくのです。
最初は最低限の肥料しか施してないから、野菜クンも栄養欲しさに必死で根を伸ばそうと努力するワケですよ。
するとガッシリと土に活着し、力強い株に育つ。
そうすることで病気や虫にも強い株となるワケ。
そして頑張って、頑張って根を地中にグイグイ伸ばしていった結果、ようやく肥料の隠し倉庫を探し当て、その養分を舐めるようにして花を咲かせ、その後おいしい実をいっぱいつけてくれるのだ。
ところが最初から肥料をやり過ぎちゃうと、頑張らなくても栄養をもらえちゃうから根がしっかり張らないのですよ。
甘やかすからナヨっとするワケ。
そんな弱い株には当然虫も湧くし、病気にもなりやすい。
だからといってその都度薬を使うと、その場しのぎにはなるけど、根本的な解決にはならないワケですよ。
体育会系な育て方でしょ?
僕も高校時代バレーボールで同じような体験をしてますよ。
ホント日々の練習では、常に限界ギリギリまで追い込まれる。
そこで踏ん張ることでスキル・アップし、気づけばできなかったことができるようになっていく。
そしてその連鎖の結果、常に県でベスト4を維持できたし、関東大会にも出場できた(プチ自慢)。
ワタシ、野菜です、ナス科です。
ナス科が男的な育て方なら、葉物野菜は女の子。
最初から栄養をガツンとあげないとすぐに萎れてしまいます。
ドカっと即効性のある肥料が必要なんですね、そして肥料切れしないように常に気を配らないといけない。
水もあげないといけないし、適宜間引きや中耕、土寄せもしなければ。
「かわいいよ〜」「頑張ってるね〜」と鞭少なめ、アメ多めでチヤホヤすることで、おいしい葉っぱをいっぱいつけてくれるんですよ。
サツマイモとか枝豆は肥料ゼロでオッケー。
肥料を上げちゃうとツルボケといって葉や茎ばっかり育っちゃって実が小さくなっちゃうらしい。
野生児ですな。
あとコンパニオン・プランツといって、相性のよい野菜の組み合わせがあるんですよね。
たとえば、トマトとバジルを一緒に植えるとお互い成長が早まり、なんと味がよくなるんですよ。
サラダ・カプレーゼの組み合わせは、畑の時点で相性抜群というワケですね。
あとナス科野菜とニラ、ウリ科野菜とネギの根を交わるように植えると、青枯れ病などの病気を予防することができます。
マリーゴールドの花をナス科野菜の畝に植えておくと害虫を寄せ付けなかったり。
野菜にもいろんなキャラクターや相性があるってワケです。
なんか、野菜というか植物もホント我々人間と一緒で。
コチラの熱い気持ちが伝わればちゃんと応えてくれるんですよね、いやホントに。
先ほど書いたとおり、育て方は案外スパルタですよ。
でも、まだ苗の段階で萎れてるトマトに思わず「頑張れよ〜」って声かけちゃったりするんですよ。
「テメー、コノヤロー」とか怒鳴った後に、柱の影からはこっそり応援する感じ?
今年4月に入っても雪とか降っちゃったりして気温が結構低かったでしょ。どうなることかと思いまして。
しかも何もかもが初めての経験ですよ。
最後は神頼み。
ていうか、苗に声かけるんですよ。「頑張れ〜」って。
突然冷たい雨が降り出したら焦って畑に走り、そっと寒冷紗をかけてやったりして。
でもそうすると。
グイっと成長してくれましたね。いや、ホントに。
考えてみれば、植物とはいえ人間と同じ地球上に存在する生命体です。
口がないから「痛てぇ」とか「のど渇いた」とか言わないけど、はさみでチョキッと茎を切っちゃったり、水をやらなければ枯れて死んでしまう。
だからこそ愛情を注ぎ、しかるべき栄養を与えてやれば、ホント驚くような成長をみせてくれる。ビックリですよ。
人間と同じですよ。
こっそり言うと、そこまで愛情をかけられなかった葉物野菜はちょっと失敗しました。
女の子の扱いが下手ってことか?
もしくはグレたんだろうな。野菜の女ヤンキーだ、「不良野菜と呼ばれて」だよ。
まあまあそんなこんなで、あと1年半、マイペースに楽しみたいと思ってます。
ちなみに収穫した野菜は時折Blenのお通しやメニューに登場しているので機会があればお試しを〜。
ていうか、野菜作りって今ブームなんだよな。
なんだかんだ言って時流に乗ってる自分っていかがなものかと思うよ、まったく!