2010年09月11日

真夏の夜の置物猫

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barquinho ヒガシノリュウイチロウ http://barquinho.biz/

 いやあ、今年の夏は暑かったですね。久々にB+2に書き込みしますが、今日はある熱帯夜にあった不思議な体験を書いてみたいと思います。
 僕は週2〜3回渋谷から中目黒まで徒歩で帰っていますが、その帰り道に門柱の上にじっと座っている白い猫がいるんです。その猫はかなり歳をとっているようで真っ白ではなくちょっと黄ばんでいたりするけど、たたずまいはシャキッとしていて、初めて見た時に置物のように見えたので勝手に「置物猫」と名付け、通るたびに写真を撮っていたりしました。場所的には旧山手通りから目黒川に降りていく通称「ひばり坂」の近くです。この名称は美空ひばりさんが住んでいた家があるからだと思いますが、タクシーの運転手さんがそう呼んでいたのを聞いたことがあるので僕もそう呼んでいるんです。
 8月の初め頃でした、その日も仕事が早めに終わって歩いて帰っていたのですが、それはそれは暑い日で夜明け近いというのにまだアスファルトが溜め込んだ熱気が感じられるほどでした。ひばり坂にさしかかり、そろそろ置物猫に会えるなと思っていたところ、いつもの門柱に猫がいませんでした。あれ、と思い周りを見回したところ道の反対側の道路にぐてーっと寝ている白い猫を見つけました。「いくら暑くてもそんなところに寝てるなんてバカだなぁ」と思い、いつも通りiPhoneで写真を撮って家に帰りました。
 帰宅してからなぜか胸騒ぎがしたので写真を見てみると、どうも様子がおかしいのです。ちょっと寝ているにしては体勢が不自然だし、口から何か出ているような。ものすごく気になってきたのでまたひばり坂まで様子を見に戻ることにしました。
 坂に着いてみるとあいかわらず猫は寝ていました。しかしさっきと全く同じ体勢だしやっぱりおかしいのです。試しに揺すぶってみると全く反応が無い。車に轢かれたような感じでは無いので、老齢のため猛暑に堪えきれず道で息絶えてしまったのでしょうか。さて、どうしよう。あの門柱の家に知らせてあげるべきだろうか。でも首輪もしていないし野良猫かもしれません。それに夏と言ってもまだ暗い早朝。こんな時間に呼び鈴を押すのは非常識な気がしたので、車に轢かれないよう道の端まで移動させて帰宅しました。朝になればきっと近所の人が発見してくれるでしょう。
 翌日昼過ぎに起きて真っ先に様子を見に行ってみましたが、もう猫の姿は無くいつも通りの焼けるようなアスファルトの猛暑のひばり坂に戻っていました。置物猫に出会ってからまだ数ヶ月しか経っていませんでしたが、ちょっと何か気位の高さを感じさせる印象の強い猫でした。手を伸ばせばすぐに逃げてしまうし、全く相手にされていなかったのですが…。
 さて、その数日後また猛暑のなか徒歩で帰宅する途中「もうそろそろ家だな、でももう置物猫には会えないんだな」とちょっと寂しい気分になりつつ「でも、あの猫の最後の数ヶ月に出会えて良かったな」と思いながら、例の門柱にさしかかった時、いないのは分かっていながらふと見ると、なんと!置物猫がいつものようにこちらを向いて座ってるではないですか!「え、あなた生き返ったの?!」って一瞬頭の中が真っ白に。
 冷静に考えてみると死んでいたのは別の猫で、ちょうどたまたまいつもの門柱に置物猫がいなかったのかと。でもいつも必ず門柱の上にいるのになぜその日に限っていなかったのか…。死んでしまった別の白猫ちゃんには悪いけど、なんかとてもほっとすると同時に、置物猫への畏敬の念が高まりました。
 その後も徒歩で帰宅する時には必ず門柱の上をチェックしますが、ほぼ必ず置物猫は座っています。見る度に微妙に場所や体勢を変えるのが楽しくてiPhoneで撮ってはTwitterにアップしたりしてますが、あいかわらずまったくなついてくれませんね。それはそれでまったくかまわないし、それでこそ置物猫。猫特有の気位の高さなんですね。

 以上「真夏の夜の置物猫」の話でした。話は変わりますがB+2の3人ともTwitterにいます。三者三様でつぶやいていますのでTwitterやってる方は覗いてみてください。僕もたまに置物猫の写真をアップしてます。「今日の置物猫」とかいうタイトルで。

http://twitter.com/bar_bossa
http://twitter.com/barblenblenblen
http://twitter.com/sonho70
posted by ベーマイストレス at 15:31| Comment(0) | ブログ