2010年05月23日

バーで「牛丼並つゆだく」と注文されたらどうリアクションすべきか

 bar bossa 林伸次 http://barbossa.com/

 バーで「牛丼並つゆだく」とかって注文する人いますよね。まあ状況は男3人女3人、焼き肉屋とか居酒屋でちょっと食べて飲んできた後で
「俺、良いバー知っているからちょっと行かない?」って感じで来店しましたって感じの人たちです。
 
 で、私が注文を聞きに行くと、中でちょっとお調子者な感じの男性が「あ、俺、牛丼並つゆだく」と言うわけです。

 こういう人って以前は無視していました。というのはその男性は私や私のお店のことをなめているんですよね。
 
 例えば、私が初老のバーテンダーで髪の毛もカチっと固めていて、髭をはやして蝶ネクタイだったとします。お店も重厚な感じでいかにも高そうなバーだったりするわけです。すると彼は絶対に「牛丼並つゆだく」とは言わないんですよね。

 あるいは高級じゃなくてもいいんです。私がいかにもって感じの頑固そうな寿司職人で、そんなに高級じゃないけど清潔そうなお店でネタがずらっと並んでいたとします。そんなお店でも彼は絶対に「俺、アイスフラペチーノ」とは頼まないと思うんです。

 そうなんです。彼がbar bossaで「牛丼並つゆだく」と言うのは多少なりともこちらのことを軽く見ているんです。

 ですから、以前はそんなことをいうお客さんがいても聞こえていないフリをしていました。要するに無視をしていたんです。もちろん気まずい空気が流れます。でもそれはその牛丼男の責任かなと思っていたわけです。

 しかし、しかしですね、最近は私も年をとってきたのか、丸くなってきまして、まあそのくらいの冗談くらい受け止めてみようかな、と思い始めたわけです。まあ、bar bossaのことを好きで来てくれているのですから(ですよね)、そこで楽しい空気になるのにこちらも助けてあげられたらと思うようになってきたのです。

 さて、そこでみなさんも一緒に考えてほしいのですが、その彼の「俺、牛丼並つゆだく」という注文にはどういうリアクションが正解なんでしょうか。

1.「ああ〜、うち、牛丼はやっていないんですよ〜」
 どうでしょうか。「ええ〜、やってないの〜?」というリアクションが返ってくるかもしれませんね。でも何にも面白くないですよね。本当は彼としてはここでおもいっきり笑いをとって女性3人に「楽しい人」と印象づけなくてはならないのですから、これではイマヒトツです。

2.「牛丼ですか。牛丼はちょっとやっていないんですけど、お肉とかでしたらパテ・ド・カンパーニュなんてどうでしょうか」
 冗談と知りつつもあくまでも丁寧に対応するというパターンです。これはたぶん場はしらけますよね。なんかつまんない店員だなと思われておしまいって感じです。

3.「はいわかりました! 牛丼並つゆだくですね。ってそんなもんバーにあるかい!」
 これはどうでしょうか。かなり危険ですよね。これで本当に受けるには私側がそうとうそういう空気をつかむ人間でなくてはなりません。このリアクションが牛丼男にとっては正解なんでしょうが、もしこう言っても9割5分受けない自信が私にはあります。

 じゃあいったいどうすれば良いのでしょうか?

 これに似たシチュエーションになるたびに私は悩んでしまいます。どうリアクションするのが誰も不快な思いもせずにうまく場がまとまるのか?

 はっきり言ってしまうとこの「牛丼並つゆだく」という発言行為自体が「冗談としてつまらない」のではというのが私の見解です。

 あのー、本当に面白い人ってすごく場をよんで、さっきの初老の堅いバーテンダーでさえもいっしょに笑わせてしまうくらい面白いことをいったりするものなんですよね。

 というわけで、牛丼男へのリアクションの正解はこうです。
4.「あのー、それって冗談をおっしゃったんだとは思うのですが、私はどうリアクションすればこの場は面白くなるとお考えですか? たぶんあんまり考えずに思いついたことをちょっと言ってみただけですよね。でも、お客さん、どうも冗談のセンスがないみたいです。それでは全然盛り上がらないと思いますよ。冗談を言うんでしたらもう少し面白いことを言って下さい」

            ●

 というわけでそんなに更新はないですが、時々なんとなく更新します。次はゴウさんお願いします!

posted by ベーマイストレス at 10:35| Comment(1) | ブログ

2010年04月27日

渋谷に新たなBが頭文字のお店が

市川でヴィザヴィとザズーというお店を経営していた大助さんが※los barbadosというお店をオープンしました。この大助さんはヨカショックという日本人リンガラバンドのベーシストで、なんとパパウエンバのバンドでベースを弾いていたこともあるという強者です。この大介さんはもちろんブラジル音楽やキューバやレゲエも無茶苦茶詳しいです。カウンターだけの小さいお店でちょっとした食事もあります。ブレンが好きな人はメチャクチャはまると思います。是非行ってみてください。

※los barbados 渋谷区宇田川町41−26 パピエビル104 03−3496−7157
posted by ベーマイストレス at 12:26| Comment(0) | ブログ

2010年03月13日

bar bossaで鈴木大介さんのソロ・コンサート

やります。詳しくはこちらから
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2010年03月03日

Bar Blen blen blen 3月のイベント・スケジュール

u@JV[T^.jpg今月もイベントいろいろありますのでどうぞよろしくお願いします。コチラからどうぞ。
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2010年02月18日

musicanossaのカルナヴァル

musica.jpg2/26 Fri.
MUSICAANOSSA CARNAVAL 2010
ムジカノッサ・カルナヴァル 2010
[DJs]中村 智昭(MUSICAANOSSA)・高木 慶太・橋本 徹(SUBURBIA)・小林 径(Routine Jazz )+MUSICAANOSSA Carnaval Happy Hour Special DJs!
[Guest DJs]中原 仁(J-WAVE SAUDE! SAUDADE...)・KTa☆brasil
[Live]mocidade samba system
[at] 南青山 fai
[info]03.3486.4910
※22:00よりの開催です。
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2010年02月06日

bar bossa ツイッター始めました

遅ればせながら始めました。一日一回お店のことを書きます。
https://twitter.com/bar_bossa
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2010年02月01日

2月のバルキーニョはノーチャージ月間実施!

2月のバルキーニョはノーチャージ月間を実施いたします!ドリンク・お食事代のみでご利用いただけますので、まだご来店いただいたことの無い方もどうぞこの機会にぜひご利用くださいませ!(ライヴの日はライヴチャージが発生いたします)

また、2月4日(木)は初のDJイベント『サンバランソ!』を実施いたします。落ちついた雰囲気でさまざまな切り口のブラジル音楽を聴きながらくつろいでいただけるイベントです。こちらももちろんノーチャージで楽しんでいただけます!

2月4日(木)
サンバランソ!(DJイベント)
絵野澤綾
加賀知行
松崎展久
haraguchic(Samba-Nova,communication!)
open 20:00
no charge + 要オーダー
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2010年01月31日

2月11日はカルナヴァル!

毎年恒例のSAUDE! SAUDADE... のカルナヴァルが近づいてきました! みんなで盛り上がって不況なんてぶっ飛ばそう!
詳しくはこちら↓
http://blog.livedoor.jp/artenia/archives/51788391.html
posted by ベーマイストレス at 11:28| Comment(0) | ブログ

2010年01月29日

B+2、ちょっと変わります

これからコラムの方は各店舗のHPの方に移行いたします。
このブログはこのままお知らせ掲示板的役割として継続いたしますので、これからもチェックして下さいね。
またB+2でイベントを出来たらなんて話もしております。楽しみにしていてください。
posted by ベーマイストレス at 11:47| Comment(0) | ブログ

2009年12月18日

お一人様のことと、次にやってみたい仕事のこと

 bar bossa 林 伸次 http://barbossa.com/


 どうしてバール・ボッサはお一人様お断りにいたったのか、今回は正直に書いてみます。

 実は私は「どんな人の話しでも何時間でも聞いていられる」という特技があります。それも無理して我慢して聞くのではなく結構楽しんで聞けます。

 思うに、どんな人の人生でもそこには何かしら面白味があるものなんですよね。事務職OLさんでも、ガチガチの銀行員でも、ゆっくりと話を聞いているとみなさんすごく面白い人生や価値観があったりするものなんです。そういうのをじっくりと聞くのって私は好きなのでこのバーテンダーという職業って向いているなあと思っていました。

 しかし、しかしですね、みなさんも理解していただけると思うのですが、人間ってどんな人にも「何故かこの人だけは生理的にあわない」っていう人がいると思うんです。で、まああたりまえですけど、お客様にもそういう方がホントたまにいらっしゃるんですね。まあ、私の場合はめったにいないんですけど。

 で、開店当初なんですが、そういう「個人的にどうしてもあわない」という方がお一人いらっしゃったんです。でもまあ、私はバーテンダーという職業を選んでしまったんだし、このお店で家族を養っていこうと考えていたので、我慢してずっとその方とは普通にお付き合いしていたんです。でも、ある日のことでした。その方がいらっしゃると精神的に追いつめられてしまって動悸が激しくなって立っていられなくなっちゃったんです。これは困ったなあ、ということになり、「どうしよう。もうお店やめようかな」とかまで考えたのですが、いややはりお店を一番に考えようということになりました。

 実はその問題の方はちょっとしたトラブルがあって2度とうちには来ない方になりました。で、またこういうことがあると困るなあということで、それからは「お一人の方とは距離を置く」という作戦に出ました。質問されてもそのことだけしか答えなかったり、忙しそうなフリをしてあまり近づかなかったりという感じです。でも、これってお店としてどうだろう、と思いますよね。お客様としては楽しもうと思って来ているのに、妙によそよそしいバーテンダーがいたらイヤなお店ですよね。その時期にお一人でバール・ボッサに来店して不快な思いをさせた方は本当に申し訳ありません。そういう事情だったんです。ここで深く謝ります。

 それでまた、どうしようかなと悩んでいたところに、ちょっとここでは書けないようなお一人様の事件が2回続いたんです。で、本当に悩んだのですが、「よし、もうお一人様はお断りにしよう」ということで今に至っております。

 この「お一人様お断り」について陰で悪く言われたり、ネットで批判されたりしているのも知っているのですが、そういう事情なんです。許して下さい。

                  ●

 このまま終わると暗いので、ちょっと前向きな話し。

 私は今年で40才です。今まで20年間働いてきました。まあ60才くらいまでは生き残れそうなので、あと20年間はどうやらまだ働きそうです。そうか、まだまだ色んな仕事をやれそうだな、なんて考えるわけです。
 で、最近思うのは「なんかこうもっと地に足がついた仕事をやりたいなあ」ということなんです。

 1年くらい前は「農業をやってみたいなあ」と思い、何冊か本を買ってシュミレーションをしてみました。で、わかったのは「ちょっと自分には農業は向いていないな」ってことでした。土とか汗とかは大丈夫なのですが、腰を曲げた体勢が多そうなのとか、実はビニールハウスとかの大工仕事が多そうなのとか、地元の農家の人達とがっちりと仲良くならなくてはいけないのとか、なかなか不得意分野だらけなんです。

 別の仕事を考えてみますと、この間テレビをみていたら知的障害を持った人達といっしょにおでんを売るお店をやっているという山形の人が紹介されていました。「ああ、こういうのもやってみたいなあ」とも思いました。

 あるいは、地雷除去をする仕事とかって今の私にはとてもロマンティックな仕事に感じられます。誰かの悪意や殺意をただ黙々と削除する行為。決して歴史には残れないし英雄にもなれないけど、誰かの未来は確実に救える仕事。まあ地雷除去に関しては私は技術がないから無理なのですが…

 だから、エリート・コースを捨てて、長崎でおそうめんを作っている井崎君って、今となっては羨ましい存在です。あ、井崎君のおそうめん、おいしいですよ。是非、買ってみて下さい。

 ちょっとずれるかも知れないのですが、日本語教師になって、外国人に日本のことを説明するのなんて良いかもなあ、なんてことも思っています。

 そんな夢の話を妻にしたところ、「突然、すべてを変えるんじゃなくて、現在の状況で出来るようなことをまずやってみれば」と言われました。

 以前、こんな事件がありました。ある週末のすごく忙しいときにこんな電話がかかってきたんです。
「はい、BAR BOSSAです」
「あのーちょっと質問なのですが…」
「はい、どうぞ」
「そちらは車椅子の人は行っても大丈夫ですか?」

…ええと、ちょっと待って。うちは入り口も段差があるし、トイレもすごい段差がある。車椅子が動き回る場所もなければ、置いておく場所もない。うーん、どうしよう…、なんて考えていると客席の方ではお会計の合図をしている…

「ええと、うちはちょっと車椅子の方は無理かも…」と答えてしまいました。彼女、とても寂しそうに「そうですか」と言って電話は切れました。

 それを本当にずっと後悔しているんですよね。何かもっと色んな対応の仕方はあったのではないのか、と。彼女は雑誌かネットか何かでBAR BOSSAの情報を見てくれて、「ワインとボサノヴァか。今度渋谷に買い物に行ったときにちょっと寄ってみようかな」なんて考えて、そして何度も深呼吸をして、BAR BOSSAのダイヤルを回したのかも知れない。それを私は「うちはちょっと…」で断っちゃったんです。

 その事件がすごくトラウマになっているのを妻は知っているので「じゃあ例えば、日曜日は車椅子の方の日とかにしてライブとワインを楽しんでもらったりすれば」なんて提案してくれたわけです。

 ああ、そういうのも出来そうだな、と考えているところです。

 ちなみにこういう発想って若い頃は偽善的に思えてすごく嫌っていました。そしてこれを読んでいる人の中には「林、なんか変な方向に行ってるなあ」なんて感じている人もいると理解できます。しかし、やはり年をとったのでしょうか、「自分がこれから死ぬまでの間にこの世界で出来る仕事って何だろう」って考え始めるんですよね。「今死んでしまったら、渋谷でボサノヴァのバーをやってた人で終わるんだな…」って。

 ところであなたは今の仕事で満足していますか? せっかく生まれてきたんだから、何か確かなことをしてみたいなと思いませんか?

 何か良い仕事のアイディアがあれば教えて下さい。ちなみにワード、エクセル出来ません。重い物も持てません。人に頭は下げられます。
posted by ベーマイストレス at 14:20| Comment(4) | ブログ